温暖化とは

産業革命以降、人間の活動による化石燃料の使用や森林の減少などにより、大気中に二酸化炭素などの温室効果ガスが蓄積され、その急激な増加によって地球規模で気温や海水温が上昇しています。

この結果、世界の平均的気温の上昇のみならず、異常高温や大雨・干ばつが増加し、水資源や農作物に影響が及び、将来、食糧や生態系、健康への深刻な被害を引き起こすのではないかと心配されています。

気候の変動によって起きると予測される事態に対して、どう対処し、解決策を見出していくか、今、真剣に考えなければなりません。

毎日の衣食住において少し工夫することで、温かく、かつ地球温暖化にストップをかける暮らしができます。冬の寒い今の時期にみんなで、もう一度「ウオームビズ」を考えてみましょう。

環境省の次のページから暮らしを工夫するヒントが得られます。ぜひご覧ください。

 
暖房時の室温を20℃で快適に過ごすライフスタイル 環境省では、平成17年度から冬期の地球温暖化対策のひとつとして、暖房時の室温を20℃で快適に過ごすライフスタイルを推奨する『WARM BIZ』(ウォームビズ)を呼びかけています。日本は、2030年度に向けて温室効果ガス排出量を26%削減(2013年度比)する目標を掲げています。政府では、率先した取組を自ら実施するために、暖房中の室温は「19℃を目途に過度にならないように適切に調整に努める」こととする方針を定め、地方公共団体からも同様の取組を行うよう協力を要請しています。暖房利用によるCO2を削減し、地球温暖化を防止しよう!

大きさが5ミリ以下という小さなプラスチック「マイクロプラスチック」が増え続けています。

海洋の浮遊量を観察している研究機関によると10年後の2030年頃には今の2倍に、更に2060年には4倍に増えるのではないかと懸念されています。マイクロプラスチックには有害物質が付着しやすく、魚などが飲み込むため、生態系への悪影響が心配されています。

大きな原因は日常生活で発生するプラごみの排出にあります。まず、プラごみを出来るだけ出さないように、またごみの分別をルールに従って行ない出来るだけリサイクルすることが求められています。

また、包装の改善など生産業者におけるプラごみ削減努力も大切です。SDGsの目標の一つである「つくる責任つかう責任」への認識を高めることも必要です。

アメリカの海洋大気局と航空宇宙局によると昨年の世界の平均気温は14.69℃で、前世紀の平均気温より0.79℃高くなっており、観測史上4番目の暑さとなったようです。その結果、暑さのワースト5まで、過去の5年間が占めることになります。

また、温暖化の影響と考えられている極端な気象上の現象が多発しており、更なる温暖化防止対策を加速させることが求められています。

気候変動に関する情報提供のプラットフォームです。滋賀県気候変動適応センター設置のニュースが掲載されています。ご覧ください。

 気候変動適応情報プラットフォームとは  「気候変動適応情報プラットフォーム」は、関係府省庁と連携し、利用者ニーズに応じた情報の提供、適応の行動を支援するツールの開発・提供、優良事例の収集・整理・提供などを行うことにより、地方公共団体や事業者、国民など各主体の活動基盤となるものです…

太陽光発電設備が今後とも設置地域の住民などから賛同が得られるように設置事業者に「環境アセスメント」を義務づける方針が検討されています。

これは設置前に、地盤・生態系など周辺に与える影響の調査・評価・説明を義務づけるもので、行き過ぎた開発や土砂崩れなどの災害を未然に防ぐ狙いがあります。

将来の健全な再生可能エネルギーの普及に貢献するような方針が決められることが期待されます。

速報値によると2017年度(平成29年度)の日本の温室効果ガスの総排出量は前年に比べて1.0%減少しました。その中で、家庭部門では増加しているのが気になります。詳しくは次の資料をご覧ください。

2017年度(平成29年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について – 環境省
https://www.env.go.jp/press/files/jp/110353.pdf

中国では 環境対策からエコカーの普及が図られていますが、今年から自動車メーカーに対して生産台数の一定割合をEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)など環境に配慮したエコカーにする規制が始められます。

この制度の導入にあたって日本をはじめ中国市場で自動車の生産・販売をするメーカー各社は、エコカーへのシフトを速めていくものと考えられます。

このような動きが各国に広がり、CO2を排出しない(あるいは排出量の少ない)車が増えていくことが期待されます。車での移動からは大量のCO2が排出されていますから、エコカーへのシフトが早まり温暖化防止に役立てばと思います。

家庭の屋根などに設置して太陽光発電をした場合、発電した電力を電力会社が買い取る制度が2009年に始まりましたが、制度導入から10年が経過する今年11月から順次、買い取りが終了します。今年はこの制度を利用する家庭全体の20%がその対象になるようで、買い取りを前提として利用してきた家庭には影響が出そうです。

これまで買い取りに必要な経費は一般の電気料金に上乗せして徴収されてきましたが、その負担が大きいことが課題視されています。今後、買い取り価格がどのようになっていくか注目されますが、再生可能エネルギーの普及のために国民みんながある程度の負担をする覚悟は必要と思われます。

今回の措置が再エネ普及のブレーキにならないような政策が望まれるところです。

ポーランドで開催されていた地球温暖化対策を話し合う国連会議「COP24」は、15日、温室効果ガスの削減を途上国にも義務付ける「パリ協定」を実行するルールについて大枠で合意しました。この会議では、2020年以降の温暖化対策の枠組みであるパリ協定を実行するために必要なルールが話し合われました。

合意によれば、①温室効果ガスを削減する目標がどれだけ達成されているかを検証する方法を先進国と途上国で統一し途上国側にも情報公開を求める、②資金支援の強化については先進国が2年ごとに資金拠出見通し額などを報告する、ことが決められました。

今回の会議では、深刻化する地球温暖化に対して、温室効果ガスの排出削減目標をもっと高くすべきではないか、という意見もありましたが、それについては十分な議論を行うに至りませんでした。今後の各国の動きが注目されるところです。

国連では近年話題となっているプラスチックごみによる海洋汚染を防ぐために、まず、国連関係機関が率先して使い捨てプラスチックの使用をなくする取り組みを始めると表明しました。現在年間812万トンが海洋に棄てられているということです。

また、日本の研究者によると東京湾で採取したイワシの8割からマイクロプラスチックが見つかったということです。今後各方面での調査研究が進めば世界の海洋・河川での汚染状況が明らかになってくると思われます。