地球温暖化が近年の日本の豪雨に与えた影響を評価(気象研究所)

2020/10/27

~地球温暖化の影響により平成30年の西日本豪雨の発生確率は約3.3倍に~

令和2年10月20日、気象庁気象研究所などの研究チームは、最新の数値シミュレーションを用いて、平成29年7月の九州北部豪雨及び平成30年7月の西日本豪雨に相当する大雨の発生確率に地球温暖化が与えた影響を定量的に評価したと発表した。

この結果、50年に一度の大雨の発生確率は、地球温暖化の影響を受けている(工業化以降(本研究では1850年以降としている)の人為起源による温室効果ガスの排出がある)現在と地球温暖化の影響がなかったと仮定した場合とで比較して、平成29年7月の九州西部においては約1.5倍に、平成30年7月の瀬戸内地域においては約3.3倍になっていたと推定されたとしている。

(報道発表資料)
https://www.mri-jma.go.jp/Topics/R02/021020/press_release021020.pdf