進む「海の酸性化」に警鐘

2016/11/22

北アフリカのモロッコでのCOP22において、温暖化が引き起こす海洋への影響と対策を議論する会議が開かれ、温暖化によって「海の酸性化」が進んで生態系が変化し、さらに温暖化を深刻にしている恐れがあると指摘されました。

海水が二酸化炭素を吸収することで起きる海の酸性化が特に海面に近いところで進んでおり、産業革命前に比べて30%悪化していると報告されています。海の酸性化が進めば光合成によって二酸化炭素から酸素をつくるプランクトンや藻などの海の生態系がこわれて、温暖化がさらに進むおそれがあるといわれています。