気象庁は令和5年11月15に、大気中の主要な温室効果ガスである二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の2022年の世界平均濃度は、いずれも観測史上最高を更新したと発表しました。
気象庁は、世界気象機関(WMO)の温室効果ガス世界資料センター(World Data Centre for Greenhouse Gases: WDCGG)を運営しており、世界中の温室効果ガス観測データの収集、解析を行っています。
WDCGGによる2022年までの観測データの解析によると、大気中の主要な温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素)の増加が続いており、2022年の世界平均濃度はいずれも観測史上最高を更新しましたとのことです。
特に、地球温暖化に対して世界全体で最大の寄与を持つ二酸化炭素(CO2)については、解析期間の1984年以降、毎年観測史上最高の濃度を更新し続けており、2022年の世界平均濃度は417.9±0.2 ppmとなっています。
表 主要温室効果ガスの2022年の世界平均濃度と増加量
二酸化炭素CO2 | メタンCH4 | 一酸化二窒素N2O | |
2022年の世界平均濃度 | 417.9±0.2 ppm | 1923±2 ppb | 335.8±0.1 ppb |
前年からの増加量 | 2.2 ppm | 16 ppb | 1.4 ppb |
最近10年間の平均年増加量 | 2.46 ppm/年 | 10.2 ppb/年 | 1.05 ppb/年 |
注: ppmは大気中の分子100万個中、ppbは10億個中にある対象物質の個数を表す単位。
詳しくは、次のURLをご覧ください。
世界の主要温室効果ガス濃度は観測史上最高を更新(気象庁報道発表資料)
https://www.jma.go.jp/jma/press/2311/15b/GHG_Bulletin_19_20231115.html