下水処理は都市生活において不可欠な事業ですが、下水処理のとき発生する「下水汚泥」をエネルギーとして利用している割合はまだ低い状態です。
下水汚泥から水素を製造する技術は進歩しています。水素は使用段階でCO₂を排出しないクリーンな再生可能エネルギーとして、その活用に期待が寄せられています。下水汚泥から水素をつくると次のようなメリットがあると指摘されています。
- 都市に大量に存在しエネルギー需要地の近くで活用できる(地産地消型)
- 太陽光発電等と異なり比較的安定したエネルギー源になる(安定性)
- 既存のメタン発酵施設を活用すれば初期投資が少なくて済む(経済性)
- 燃料電池を利用してFCV(燃料電池自動車)の普及にも使える(汎用性)
国土交通省では、自治体において、下水汚泥を活用する水素製造の推進を支援しています。
下水道資源の有効活用④ – 埼玉県
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/room-kaiken/documents/20150909.pdf
ゼロエミッション東京戦略|東京都環境局https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/policy_others/zeroemission_tokyo/strategy.html
再エネ由来CO2フリー水素を、脱炭素社会実現の柱に ※参考イメージ図|東京都環境局https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/policy_others/zeroemission_tokyo/strategy.files/reference_image.pdf
福岡市 水素リーダー都市プロジェクト
https://www.city.fukuoka.lg.jp/keizai/kagakugijutsu/business/suisoleader.html