滋賀県は10月4日、令和5年9月19日(火)に実施した水質調査において、琵琶湖北湖の第一湖盆(水深約90m)の1地点で、今年初めて底層溶存酸素量(以下「底層DO」という。)が底生生物への影響が見られる目安である2mg/Lを下回り、また、9月25日(月)の調査では、水深90mの2地点で2mg/Lを下回り、うち1地点で0.5mg/L未満となり、水深80mの1地点でも底層DOが2mg/Lを下回ったことを確認したと発表しました。
今年は、記録的な猛暑により表層と底層の水温差が大きく、表層と底層の水の混合が起こりにくいこと、また、8月下旬以降に台風等による強風の日が無かったことにより底層DOの低下が進んだと考えられるとのことでです。
また、9月19日時点では、水質は平年並みで推移しており、底層DOの低下による影響は確認されていないが、一方で、9月21日の水中ロボット(ROV)調査において底生生物のイサザやヨコエビの死亡個体が確認されたとのことです。
琵琶湖環境科学研究センターでは、既に底層DOの調査頻度を月2回から月4回に増やすとともに、水深80m地点付近も含めた範囲に拡大して調査を実施しており、今後とも貧酸素の水域の広がりを注視するとともに、各関係機関と連携しながら監視に努めていくとしています。
詳しくは、次のURLをご覧ください。
琵琶湖北湖90m湖盆の底層溶存酸素量等の現状について(滋賀県報道発表資料)
https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/e-shinbun/oshirase/333966.html