滋賀県は9月25日に、令和6年9月9日(月)に実施した水質調査において、琵琶湖北湖の第一湖盆(水深約90m)の底層溶存酸素量(以下「底層DO」という。)が、7地点中6地点で底生生物への影響が見られる目安である2mg/Lを下回り、そのうち2地点で無酸素状態(0.5mg/L未満)であることを確認したと発表しました。
また、9月12日(木)および17日(火)に実施した底生生物調査の結果、イサザ、ヨコエビの死亡個体を確認したとのことです。
底層DOの無酸素状態が確認された日としては、調査地点を現在の範囲に広げた平成18年度以降で最も早く、平成29年度と同時期です。
今年度は、5~6月に北湖の表層で大型の植物プランクトンが多く、それらが沈降して湖底で分解される際に底層DOの消費が進んだ可能性があること、また、昨年度と同様今年度も、表層水温が高く水温躍層が強固に形成され、6月以降に強風の日が少なく底層付近の水の混合が弱いことも、底層DOが大きく低下している要因と考えられるとしています。
県では、今後も、必要に応じて調査範囲を拡大するなど底層DOの動向にも注視しつつ、モニタリング調査を実施し、併せて、水中ロボット(ROV)による底生生物の生息状況調査を実施していくとしています。
詳しくは、次のURLをご覧ください。
琵琶湖北湖第一湖盆(水深約90m)において無酸素状態(0.5mg/L未満)が確認されました(滋賀県報道発表資料)
https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/e-shinbun/oshirase/339863.html