気象庁は令和7年9月1日に、2025年夏の日本の平均気温は、これまでの記録を大幅に上回り、統計開始(1898年)以降で最も高くなったと発表しました。
6月以降、本州付近への太平洋高気圧の張り出しが強く、晴れて高温になった日が多かったこと等により、日本の夏の平均気温は、基準値からの偏差(1991~2020年の30年平均値との差)が+2.36℃となり、これまでの記録であった2024・2023年の+1.76℃を大幅に上回り、統計を開始した1898年以降の夏として、最も高い記録を更新したとのことです。
(参考) 日本の夏の平均気温が高かった年と基準値からの偏差
①2025 年(+2.36℃)、②2024年・2023年(+1.76℃)、④2010年(+1.08℃)、⑤2022年 (+0.91℃)
夏の平均気温の地域平均平年差は北日本で+3.4℃、東日本で+2.3℃、西日本で+1.7℃で、いずれも統計を開始した 1946 年以降の夏として最も高くなり、また、地点ごとに見ると、全国153の気象台等のうち132地点で平均気温が夏として最も高くなりました。
こうした天候をもたらした要因については、9月5日に開催する異常気象分析検討会で分析を行い、見解をとりまとめる予定としています。
今後の見通しとして、向こう2週間程度は東日本や西日本を中心に猛暑日となるところがあるなど厳しい暑さになる見込みで、その後 10 月にかけても全国的に平年より気温が高くなる見込みで、熱中症の危険性が高い状態が続くことから、気温の予報や熱中症警戒アラート等に注意して、適切な熱中症予防行動を取っていただくよう呼び掛けています。
詳しくは、次のURLをご覧ください。
2025年の梅雨入り・明け及び夏(6~8月)の記録的高温について(気象庁報道発表)
https://www.jma.go.jp/jma/press/2509/01a/summer_temp_20250901.html