琵琶湖北湖第一湖盆(水深約90m)において貧酸素状態が確認されました(滋賀県)

2024/09/05

滋賀県は、令和6年8月20日(火)に実施した水質調査において、琵琶湖北湖の第一湖盆(水深約90m)の1地点で、今年初めて底層溶存酸素量(以下「底層DO」という。)が底生生物への影響が見られる目安である2mg/Lを下回る貧酸素状態を確認したと発表しました。

今年度は、5~6月に北湖の表層で大型の植物プランクトンが多く、それらが沈降して湖底で分解される際に底層DOの消費が進んだ可能性があること、また、今年度も、表層水温が高く水温躍層が強固に形成され、表層と底層との水の対流がなくなり表層から底層への酸素供給がなかったことや6月以降に強風の日が少なく底層付近の水の混合によるDOの上昇がなかったことも要因と考えられるとのことです。

なお、8月20日時点の水質調査結果では、各項目とも概ね平年並みの範囲で推移しており、水質への影響はこれまでのところ確認されていないとしています。

滋賀県琵琶湖環境科学研究センターでは、近日中に水中ロボット(ROV)による湖底付近の生物調査を実施する予定とし、今後は、底層DOと気象状況とを見ながら調査の頻度を増やすとともに、底層DOの低下の状況によっては水深80m地点を調査の範囲に広げる予定としています。

 

詳しくは、次のURLをご覧ください。

琵琶湖北湖第一湖盆(水深約90m)において貧酸素状態が確認されました(滋賀県報道発表資料)
https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/e-shinbun/oshirase/339560.html