2024年の二酸化炭素(CO2)の年増加量は観測史上最大(気象庁)

2025/11/04

気象庁は令和7年10月16日に、大気中の主要な温室効果ガス(二酸化炭素(CO2)、メタン、一酸化二窒素)の濃度は引き続き増加しており、特に、二酸化炭素(CO2)の年増加量は観測史上最大となったと発表しました。

気象庁が運営する世界気象機関(WMO)温室効果ガス世界資料センター(World Data Centre for Greenhouse Gases: WDCGG)による観測データの解析によると、主要な温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素)の濃度は引き続き増加しており、2024年の世界平均濃度はいずれも観測史上最高を更新したことがわかりました。

特に、二酸化炭素濃度は前年からの増加量が観測史上最大となりました。 WMOによると、2023年春から2024年春に発生したエルニーニョ現象による高温と乾燥により、生態系による炭素吸収量が減少したことと、干ばつによる大規模火災により大気中への二酸化炭素の排出量が増加したことが要因とされています。

2024年の大気中の二酸化炭素の世界平均濃度は、前年から3.5ppm増加し、423.9±0.2ppmとなり、この値は工業化以前(1750年以前)に比べて152%に達しました。二酸化炭素の2023年から2024年までの記録的な濃度増加量は、化石燃料由来の二酸化炭素の継続的な排出と二酸化炭素吸収の減少の組み合わせによるものと考えられるとしています。

 

詳しくは、次のURLをご覧ください。

2024年の二酸化炭素の年増加量は観測史上最大(気象庁報道発表)
https://www.jma.go.jp/jma/press/2510/16a/GHG_Bulletin_20251016.html