気象庁は令和2年11月17日に、今年の南極オゾンホールは、最近10年間の平均値より大きく推移し、その最大面積は、2,460万km²(南極大陸の約1.8倍)まで拡大したが、南極オゾンホールの縮小傾向は継続していると発表しました。
発表では、米国航空宇宙局(NASA)の衛星観測データを基に解析した結果、 2020年の南極オゾンホールは、例年と同様に8月頃に観測され始め、9月20日に今年の最大面積である2,460万km²(南極大陸の約1.8倍)まで拡大し、南極オゾンホールの面積は、9月上旬以降、最近10年間の平均値より大きく推移しているとしている。
また、年毎の南極オゾンホールの面積は、南極上空の気象状況によって変動があり、今年は、南極上空の気象状況によりオゾンホールが発達し、その面積は大きくなったが、2000年以降の年最大面積は統計的に有意な縮小傾向を示しているとしている。
なお、世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)の報告では、南極上空のオゾン層が1980年頃の水準に回復するのは、 今世紀半ば以降と予測されている。
報道発表資料
https://www.jma.go.jp/jma/press/2011/17a/ozonehole2011.pdf